日蓮宗宗門史跡 名瀬妙法寺 住職:久住 謙昭上人(横浜市戸塚区)

顧客満足をなにより大切にしている

当寺には、出入りの業者さんとして2社の石屋さんがおられます。檀家さんに石屋さんの紹介を頼まれたら、檀家さんのお住まいに近い石屋さんを紹介するようにしていますが、よりご要望の多い墓石を希望される檀家さんには、信頼のおける石半さんを推薦するようにしています。

もちろん、檀家さんが懇意にしている石屋さんがあれば、そこを使ってもらってよいのですが、ただし、つくるだけつくって後は知らないという業者さんは困ります。墓石は後々、時間の経過と共にアフターケアやメンテナンスが必要になることがあります。そういう時頼りにならない業者は失格です。当寺でも実際、墓石を建立した後、担当した業者と連絡がとれなくなって困ったということが往々にしてありました。ですから檀家さんには、信頼できる業者さんかどうか、そこははっきりと確かめています。

そういう点では石半さんは、責任をもってアフターケアをしてくれますし、ご予算に応じて対応できるよう取り組んでおられます。「安くしてやってよ」と一言お願いすれば、ある程度の無理も聞いてくれます。とくに石半さんの社長さんは、顧客満足を何より大切にして、お客さんの要望にお応えしようという思いが人一倍強い方です。「いろいろ条件があって難しいですけど、なんとかしましょう」と、必ず応えてくれる石屋さんだと思います。

ですから、できるだけ価格を抑えたいというお客さんにはそれでもご希望に添える墓石を、最高級の墓石を建てたいという人には、稀少な庵治石(香川県で産出する御影石の最高級ブランド)をご提案したりすることもできます。どちらの場合もお檀家さんのご要望に合うよう取り組んでおられるということです。
クルマでたとえるなら、軽自動車から高級外車ベンツまでご対応いたしますという感じですかね(笑)。そういう対応ができるかどうかが、信頼のおける石屋さん能力だと思います。

石半さんと当寺は、社長さんの祖父の代からのお付き合いですから、地域の人も石半さんのことはたいへんよく知っています。「石半さんでどうですか」と言えば、地元の方なら知らない人はいないので、話がスムーズに進みます。これまでに、檀家さんから苦情の電話などは一切ないので、そのことからも信頼できる業者さんということがわかります。
石屋さん選びで重要なポイントは、ちゃんとコミュニケーションがとれる人かどうかです。昔ながらの職人気質で、「うちは、そんなのできねえよ」といった頭のかたい業者では、檀家さんに嫌な思いをさせるので困ります。お客さまのニーズをしっかりとヒアリングできる営業力や、相手の希望にできるだけ近づけようという柔軟性、プロデュース力のある石屋さんであってほしいと思います。石半さんは、そこがきちんとできている石屋さんですね。

当寺では、墓石の様式やデザインに関しては、よほど奇抜なものでない限りなんでも自由という方針なので、最近では洗練されたデザインの墓石を建立する檀家さんが増えてきました。そういう新たなニーズにセンスよく応えてくれるのも、石半さんの優れているところだと思います。

石半さんは、お付き合いのあるお寺のことを常に気にかけてくれて、何かあればすぐに駆けつけてくれる心配りがあります。
大雪が降ったら法事がたいへんだろうと、雪かきに来てくれるし、檀家さんが多数集まる行事の際には、積極的に参加してお手伝いをしてくれます。お寺や檀家さんたちの思いをかなえてあげようと、一生懸命お手伝いをしてくれる人たちです。
無論こういうお手伝いは仕事ではありませんが、そういうお金にならないことも、普段から一生懸命やってくれるのが石半さんの心ある姿勢です。

困った時は相身互いと言いますが、普段、お金にならない裏方仕事を黙々と手伝ってくれるから、そういう陰の努力に報いるためにも、大規模な仕事があれば、石半さんにお願いしようという気持ちにもなります。

父の急逝により31歳で住職を継承

平成19年、私が31歳の時、父であり師匠であった先代の住職が交通事故で急逝し、心の準備もないまま、妙法寺第47世の法燈を継承することになりました。突然の事故だったので、父は遺言めいたものを何も残していませんでした。
もっとたくさんのことを聞いておけば良かった、何か息子に伝えたいことがあったのではないかと、後悔の念にさいなまれていた私に、葬儀にご参列くださった親戚や父のお仲間の方々が、生前の父の人となりや残してきた功績を話してくださり、心が癒されるのを感じました。

その時私は、父とともに暮らしていた私でさえ、こんなふうに後悔の念を感じるのだから、離れて暮らす家族ならなおのことだろう。核社会化している今だからこそ、残された人たちに向けて、自分の思いをきちんと記録しておかなければだめだと実感しました。

思いを残すためのエージングノートを自費出版

そこで私は、自分の思いを残しておく「エージングノート」を自費出版して、檀家さんに配ることにしました。
巷では「エンディングノート」なるものが流行していますが、エンディングでは縁起でもないと叱られるので、人生を豊かに重ねていくという意味を込めて、エージングノートと名付けました。最近書店などでよく見かけるエンディングノートですが、実際にわざわざ買う人は少ないのではないでしょうか。
ですから、このエージングノートをお寺が配ることには、意味があると思うのです。

一般的なエンディングノートは、自分の財産や資産を整理しておくページが中心ですが、エージングノートにはそれはありません。財産を残すことより、心の思いを中心に、故人の考え方や思いを、後世へと残すことがもっと大切なことだと思うからです。
檀家さんには常々、人間はいつ死を迎えるかわからない、だからこういうことを日頃から考えてないといけないと説明して、ノートを手渡しています。このノートを書くことによって、自分の人生を見つめ直し、よりよい人生を積み重ねてほしいと願っています。

これからもコラボレーションできる良い関係を

一般的にお寺と石屋さんというと、発注する側、される側という縦関係になりますが、私は当寺の業者さんには、「常に対等の立場で、私たちに至らぬ点があればどんどんアドバイスをしてください」とお願いをしています。

寺院はどこも「お寺さん」と敬われて、檀家さんからも葬儀屋さんからも文句を言われない立場。だから苦情も上がってきません。しかしそれでは慢心してしまい、自らを改革していこうという気持ちも起きません。
ですから私は、石屋さんや葬儀屋さんといった、たくさんのお寺やお坊さんを見ている人たちに、当寺の至らぬところを指摘してもらいたいと思っています。提案や改善点などがあれば、周辺情報とともにどんどんボトムアップしてほしいのです。

お寺を囲む業者さんのひとつである石半さんがそうしてくださることで、当寺も良くなるし、石半さんもよくなる。そういう相乗効果で、両者が伸びていければいいなと思っています。これからも、よりよい環境づくりを目標に、ともにコラボレーションしていきたいものです。

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